新築の分譲マンションは高いため、状態のいい中古マンションを探している方は少なくないと思われます。この際、マンションを購入するのではなく、賃貸物件に住み続けるという選択肢も出てくるでしょう。これはどちらがお得なのでしょうか。今回は、中古マンション・賃貸マンションのメリット・デメリットや、最終的な費用について解説します。
■中古マンション購入のメリット・デメリット
中古マンションの大きなメリットは、新築マンションに比べて価格が安いことです。新築のマンションは「購入した時点で価格が2割下がる」とすらいわれています。その後も築年数の経過とともに価格は下がり続け、20年ほどで横ばいになるのです。築年数の浅い物件を選べば、新築とさほど変わらないマンションを安く手に入れられるでしょう。新築より条件は厳しくなりますが、住宅ローン控除も受けられます。
さらに、居住者の財産ではない賃貸マンションに比べ、リフォームやリノベーションの自由度が高いのもメリットです。中古を選んだことで浮いた費用を、リノベーションに回すこともできます。生活空間を自由に作り上げたい方には、中古マンションが向いているでしょう。
一方、中古の物件である以上、建物が老朽化していたり設備が古かったりする場合があるのがデメリットです。毎月の修繕積立金も、物件の古さに比例して高くなるケースがあります。さらに、1981年（昭和56年）6月以前に建てられた物件の場合は、新耐震基準を満たしていないかもしれません。中古マンションを購入する際は、物件の状態や性能をより注意して調べる必要があるでしょう。
■賃貸マンションのメリット・デメリット
賃貸マンションのメリットは、ローンを返済する苦労がないことです。中古にしても新築にしても、分譲マンションは非常に高額な買い物なので、多くの方は住宅ローンを組んで購入します。長期間続く返済を、負担に感じる方もいるでしょう。賃貸マンションは毎月賃料を支払う必要がありますが、ローンではないため少なくとも破綻するおそれはありません。
また、家族構成の変化や周辺環境の変化によって、引っ越しをしたくなることは珍しくありません。分譲マンションの場合は自分の財産ですから。そう簡単に手放すことができず、引っ越しの難易度が上がります。その点、賃貸マンションはライフスタイルの変化に応じて引っ越しがしやすく、世帯収入が減少した時もより安い物件に移り住むことができるのです。最終的には老人ホームなどに入居してもいいでしょう。
ただし、生涯家賃を支払い続けなければならないという点は、将来的な不安となります。特に、退職した高齢者の方にとっては、大きな問題となることが多いでしょう。加えて、リフォームやリノベーションの自由度が低いため、自分の理想通りの家を作りにくいのもデメリットです。
■中古マンションと賃貸はどっちがお得？
それでは実際のところ、中古マンションと賃貸マンションはどちらがお得なのでしょうか？ この問題を考える際に重要なのは、中古マンションは自分の資産ですが、賃貸マンションはそうではないということです。中古・新築を問わず、分譲マンションのローン返済は「家の購入代金」ですが、賃貸マンションの賃料は「経費」に過ぎません。
自分の資産である分譲マンションは、必要なくなった時に売却することができます。もちろん、住み続ければ価値は低下していきますし、思い通りの金額で売れるとは限りませんが、まとまったお金を手に入れられる可能性があるのは大きなメリットです。お金を支払うばかりで手元に何も残らない賃貸マンションとは、この点が決定的に異なります。
また、支払いの負担が大きい時期にも注目してください。マンションを購入すると、その後何十年かは支払いが大変かもしれませんが、最終的には支払いの負担がなくなります。一方、賃貸マンションの賃料は、一生支払い続けなければなりません。つまり、分譲マンションは若いうちの負担が、賃貸マンションは老後の負担が大きいのです。
どちらの方がいいと考えるかは人それぞれでしょう。しかし、老後の不安が大きくなっている昨今の日本では、分譲マンションのメリットは注目に値するのではないでしょうか。中古マンションなら若い方でも購入しやすいので、ぜひ検討してみてください。
東京都練馬区のSCOMOは、リノベーションの専門会社です。一級建築士をはじめとする資格者が所属し、中古マンションのリノベーション経験も豊富。デザインや資金計画などさまざまな面からお客様をサポートいたします。中古マンションの購入やリノベーションをご検討中の方は、何でもお気軽にご相談ください。
●SCOMOが手掛けてきた施工事例はこちら
https://scomo.jp/showcase
SUVACOでも事例を配信中、ロゴをクリックお願いします！
ブログランキング参加しています！
ロゴをポチッとお願いします！
